もう二度と会わないだろうというすきでもきらいでもなかったあの人と、偶然飲み屋で隣り合わせた。
しかも4フロアあるのにも関わらず、案内された席の向こうに、誰がいるか認識できた時の衝撃ったらない。
!!!!!!?
わーーーーーーーーーーーーっ
なんでだよ!!!!!!!
よりによって
隣!!!?
っていうか嫌だーーーーーーーーーぁああああ・・・・・。
「こ、この席はちょっと。この席はちょっと、あの。まじで」
と動揺していたが、もちろん連れの人にはイマイチ伝わらず、あうあうしているうちに
生を頼んでしまった。
生を頼んだ後、上の空で自ら冷やしトマトまで頼んでしまった。
ばか!ばか!アヤコのばか!!!
うわー、、うわー。
い、いまさらなー。
話したくもないし。
「よ!」とか言えるサヨナラの仕方はしていない。
どうしようーとぐにぐに悩んでいる間にすっかり話しかけるタイミングを失った。
幸い気づかれていなかったので、ぐにっている間に、
なんかもしかしたら大丈夫かもよ、アヤコ。
こういうとき、実はあんまり気づかれないんだよね、ちょっと悲しいけど。
と甘いことを考えていたが、
1Mの近距離では時間の問題でやっぱりばれた。
あほや。
でも同じく、気づかれないフリをされた。
そういう選択をお互いしてしまった。
ま、話しかけづらいわなー・・・・。
こうなったら、席を立つ理由も、話しかける理由も全くない。
と思って、腹をくくって二時間半そこで飲んだ。
連れにはよく話していたので、そろりそろりと打ち明けて、あらーあれがその人なんだ、すごい偶然ね、と驚かれた。
せっかくの宴に、すまなかった。
なんにせよ悲しい選択だ。
話したくなければ話さなくても一向に構わない存在でもあったが、自分がちょっとおとなげないのもわかっている。
もう遅い、アヤコよ。
この選択はもう後戻りできないぜ。貫くぜ。
あいつはもういない。
わたしには関係ない。
いない存在。
と念じていたが、異様にはしゃいでいるやつの声が生生しくて、だんだんといろんなことを思い出してきて、
あの勝手な結末にこの現状とは納得できないという感情が沸き始めて。
私ははっきりと怒っていた。
たとえ、彼にしたってもう、はしゃいでその時間を埋めていくしかなかったとしても。
その選択うんぬんの問題では、もうなくて。
今頃彼を目の当たりにして急に、前とは違う怒りがやってきたのだ。
きちんと向き合う前に彼が私たちのところから逃げたせいだ。
ばかーーーーーーー
もてあましたので、このきもちがわかるひとびとにわかちあってもらった。
二時間半隣で飲んだといったら、笑われた。
ほらね。
笑い話になった。
いい場所。