Archive for 4月, 2007

29
4月

つつじの魔力。

チューチューしました。

つつじ。

レイコと二人。
行楽日和のお昼休み。

実家の庭のつつじの蜜を、ちぎっては吸い、ちぎっては吸っていたとき幼き日のことを思い出して。
人目はばからずチューチュー。
イエイ。

「つつじはあんまり吸うと馬鹿になるからやめなさい!」と母に怒られたものだ。

もういいもん。
そんなわけでチューチュー。
でも、昔感じた甘さは、もうあまり感じられなかった。

あんまり甘くない。
私が言うとレイコは

むしろちょっと苦い。
と言った。

その後は、つつじトークで仕事中もおかしなテンションな二人。
馬鹿になってる?
なってるなってる。
ヤッホー。

ヤッホーとか、普通言わないよね、アハハハハ。

帰り道にも、ここならおいしいかも。
と川沿いのつつじをチュってみた。

ほんの少し、昔の甘みを感じた。

あ。

と思った。

ちょっと前、つつじの話をしたとき、
ずいぶん吸ったんだね、と独眼鉄に言われた。

君には言われたくない。

27
4月

隠れ家。

ひっそりとしていて。

まわりにあんまりなにもなくて。

知っている人に会わない。

遮断されている安心。

高い天窓から差し込んでくる、昼間は陽光。
夜はくりぬいた絵のように月が見えることがある。

かれこれ4年はここにいる気がする。
もっとかなあ。
もう忘れちゃった。
特に広いわけでもなく、狭くもなく、適度に古くて、じつに住み心地がよい。
うちにたどり着くと、緊張がゆるくほどけていくのが、よくわかる。

だから飲み会も断わって、ここに帰りたくなるわけです。

隠れ家のようだ、というきみの感想。

25
4月

上司は伯爵さま。

「今日、どれだけ高見ちゃんが忙しかったか、わかりますよ」

伯爵さま(偽名)が唐突に言った。

「水の量が半分しか減ってない。普段なら五時には飲みきって、新しい飲み物買ってるもんね」

私の二リットルの水のペットボトルを軽く振った。

水は、ゆれてチャプチャプしていた。

確かに私は、今日、また低い沸点で許容量オーバーしてパツッパツになっていた。
しかめつらになっていたと思う。
それを、笑わせてくれたり。
休憩に出られなくて終わりそうだったのを促して、紅茶で一息つかせてくれたのも伯爵さまだった。

私は、このさりげない気遣いに、感動してちょっと黙ってしまった。

「ちゃんとわかってますよ」

と伯爵さまはもう一度言った。

その一言で心がすっと軽くなった。

気を遣わせちゃったな。
ほんと、沸点低くて申し訳ない。

ありがとございました、のきもち。

明日は、また元気にやれることやりますじゃ。

24
4月

晩酌。

たまには。
シメサバなどと。
晩酌。

21
4月

笑い話になった。

もう二度と会わないだろうというすきでもきらいでもなかったあの人と、偶然飲み屋で隣り合わせた。
しかも4フロアあるのにも関わらず、案内された席の向こうに、誰がいるか認識できた時の衝撃ったらない。

!!!!!!?

わーーーーーーーーーーーーっ

なんでだよ!!!!!!!
よりによって

隣!!!?

っていうか嫌だーーーーーーーーーぁああああ・・・・・。

「こ、この席はちょっと。この席はちょっと、あの。まじで」
と動揺していたが、もちろん連れの人にはイマイチ伝わらず、あうあうしているうちに
生を頼んでしまった。
生を頼んだ後、上の空で自ら冷やしトマトまで頼んでしまった。
ばか!ばか!アヤコのばか!!!
うわー、、うわー。
い、いまさらなー。
話したくもないし。
「よ!」とか言えるサヨナラの仕方はしていない。

どうしようーとぐにぐに悩んでいる間にすっかり話しかけるタイミングを失った。

幸い気づかれていなかったので、ぐにっている間に、
なんかもしかしたら大丈夫かもよ、アヤコ。
こういうとき、実はあんまり気づかれないんだよね、ちょっと悲しいけど。
と甘いことを考えていたが、
1Mの近距離では時間の問題でやっぱりばれた。
あほや。

でも同じく、気づかれないフリをされた。
そういう選択をお互いしてしまった。
ま、話しかけづらいわなー・・・・。

こうなったら、席を立つ理由も、話しかける理由も全くない。
と思って、腹をくくって二時間半そこで飲んだ。
連れにはよく話していたので、そろりそろりと打ち明けて、あらーあれがその人なんだ、すごい偶然ね、と驚かれた。
せっかくの宴に、すまなかった。

なんにせよ悲しい選択だ。
話したくなければ話さなくても一向に構わない存在でもあったが、自分がちょっとおとなげないのもわかっている。
もう遅い、アヤコよ。
この選択はもう後戻りできないぜ。貫くぜ。
あいつはもういない。
わたしには関係ない。
いない存在。
と念じていたが、異様にはしゃいでいるやつの声が生生しくて、だんだんといろんなことを思い出してきて、
あの勝手な結末にこの現状とは納得できないという感情が沸き始めて。
私ははっきりと怒っていた。
たとえ、彼にしたってもう、はしゃいでその時間を埋めていくしかなかったとしても。
その選択うんぬんの問題では、もうなくて。
今頃彼を目の当たりにして急に、前とは違う怒りがやってきたのだ。

きちんと向き合う前に彼が私たちのところから逃げたせいだ。

ばかーーーーーーー

もてあましたので、このきもちがわかるひとびとにわかちあってもらった。
二時間半隣で飲んだといったら、笑われた。
ほらね。
笑い話になった。
いい場所。

20
4月

独眼鉄。

友達が怪我をした。

酔って、電柱に激突。
目撃者いわく「吸い込まれるように電柱へ向かっていったよ」らしい。
おそろしい話だ。

今、彼は眼帯姿。
ちょっと前までは、ハムスターみたいにほっぺも腫れていたらしい。

「独眼鉄(魁 男塾)!」と呼びかけると

「あんなぶさいくじゃないわい」と怒られた。

確かに独眼鉄というキャラクターは、不細工。
おっさんにしかみえないし、戦えるぎりぎりのボディーラインだし。
ふんどしはいてるし・・・・・・・・。
あ。
この漫画のことを考え始めるときりがないので今回はここまでにしたい。
あとで、解読書読もうっと。

私も転んだことは何度もあるから、重度の問題だけど。
反面教師やなあーと思った。

そして、お家で飲むのが一番だな、と思った。

19
4月

静かな夜。

足先が冷たい。
静か。
ちょっと眠い。
そんな夜。

最近は引越しをする夢を見ます。
でも、うまくいかないの。

とある建物の6階が私の部屋。
初めて訪れたとき、6階までは色とりどりのジャングルジムのような上り口。
しかたなくロッククライミングみたいに登る。

えー。雨の日とか滑りそう。のんきにそんなこと考えつつ。
上までたどり着いたら、なんと、建物と階段(?)の間には2メートルくらいの隙間が。

は。ここ、つながってない?
おそるおそる手を伸ばす。
落ちそう。
と思って下を見たら。

下は、海。

えええええええ。
う、海?

大海原が視界に広がっている。
この建物はただひとつ、海から縦に長く伸びている。
他に何も見えない。

届かない入り口の奥に、非常口の緑の表示が、ちらり。

びっくりした瞬間、つかまっていたもはや高いジャングルジムの手すりがすべる。
片手片足ぶらり、が。
突風にあおられる。
と、ジャングルジムの頂上は、何故か公園によくあるぐるぐる回る丸いアレに変わっていて、
つかまっている私もぐるぐる回る。

わーーーーーーーーー。
こわーーーーーーーー。

6階!6階!

海!海!

静かな夜。

10
4月

この感覚が薄れないうちに、ありがと。

言葉にすると、どんどん現実に近づいて、やがて「もしかしたら」ではなくなる。
まがまがしい。

駅までの自転車コースを変えた。
惑星コースを突っ切ります。

大事なものを手放した。
手ぶらになりました。
ブラブラ手ぶら。

買ったことのないドレッシングを買ってみた。
酸っぱくて気に入りました。

変化があるのは、呼吸すると新鮮な空気が入ってくる気がしたり、身軽な反面寂しかったり、ドギマギして上の空になったり、ありがとうでいっぱいになったり。

遅かれ早かれ、正しくてもそうじゃなくても、動き出さずにはいられなかったろう。
勝手なこと言ってるわけだけど。
これは終わりの始まりです。

それを、あたたかく見守ってくれるひとよ。

ありがと。

ありがと。

ありがと。

7
4月

すきでも、きらいでもないひとよ、今夜は雨だね。

ほんとのサヨナラがあった。

人と人とはなんでこんなにあれこれが難しいのか。
受け入れてもらうことばかり、考えてしまったりして。
誰にも何も相談できず、その場でもなんでも「今傷ついたぞ!」と言い出せず。
信頼していた、悲しい、と急にいなくなったらしい。

実は信用してないじゃん。
と指摘した。
そのことに、反応はない。
そういうやつだ。

馬鹿だね、言えばよかったのに。

その日。

「高見さんはいい年だから、もういろんなことが恥ずかしくなくてオバサンになってきてるんだよ」
と、こっそり言われているのを聞いて
「おい!!そこ全部聞こえてるぞ!!!!なんだ、オバサンってなんだ!?ばか!ばか!」
と即怒った。
六歳下のスーツの後輩は、すごく焦って
「嘘!嘘だから!!!」
とかわいい嘘をついた。
私はちょっとむくれたけど、それでよかった。

簡単に言うと、そういうことなのかな。

とふと思った。
簡単すぎるけど、そういう場所があるのはいいなと。

やさしい言葉はかけなかった。
もう二度と会わないだろう。
きみにとって、そういう場所がここではなかっただけだよね。

サヨナラ。

6
4月

彼女たち。

「ほんとにほんとにほんとにほんとに壊れてるの」

「ほんとにほんとにほんとにほんとに壊れてるの」

「ほんとにほんとにほんとにほんとに壊れてるの」

リズミカルに繰る返される呪文のような言葉の羅列。

ほんとに壊れた機械みたく、傷をなぞるレコードのごとく、
その子は無機質に唱える。

となりをあるく女の子がそれを吸収するみたいに「うん。うん」とあいづち。
いくつくらいかな。
小学生かな。

不思議な光景。

おとなの女の私とレイコは、またも徒歩。
今度はビール。

恋の話などしつつ、駅をどんどん通過。
あっという間に、「またね」の時間。