明日は遅刻しませんように。
書き始めるまでは、平気だった。
さよならの言葉。
みんなの寄せ書きを見ながら、伯爵様とレイコへ送り出すメッセージを書く。
指が震えた。
何を書いてよいかわからなくて、ため息が出た。
いよいよバイト先で、最後まで一緒にいた人たちと離れ離れになる。
そういうサイゴな気分。
はあ。
胸が一杯。
色紙にメッセージを書いていたら、セダンがやってきて一瞬シャキっとした。
でもひとりになると、やっぱり胸が一杯になった。
明日で、レイコと歩いた小道も、伯爵様がいじっていたマグネットも、なんだか寂しくなる。
でも続く。
それも知っている。
今日は、ケンタローとダニエルと伯爵様とレイコで、ごはん。
ほんとはビール。
ダニエルはほんとに少し、赤いお酒。
この人ともまだまだ一緒に何かしたい。
でも。
やっぱりこれもまた始まり。
明日は、心置きなく送り出すつもり。

