Archive for 8月, 2007

25
8月

許す。

ミチェルよ、人間って、いろいろつまらんことを考えているのだよ。

最近ちょっと、疲れがたまっている模様。
身体からバシバシとサインがくる。

「リラックス、リラックス」
いただいた言葉を、頭の中で繰り返し唱える。
背中に力が入らないように。
音楽を聴く。
オオヴァ先生も好きな、スミノフを飲む。
甘い。
こういうとき、甘いことがやさしい。
最近がんばっているね、と自分を褒める。
今日はいいよ、と自分を許す。

そういえば。
許す。
って、大事。
それで難しい。
自分は許せても、他人は許せなかったり。

・・・はー。
なんじゃそりゃ。
もう。
面倒くさい!!
読み返していると、いやんいやん、だワイ。

ミチェルよ、人間って、恥ずかしい生き物だね。

そんなことより。

君が最近いつうんこしてるのか、心配。
ちょっと前までずっとゆるゆるうんこだったけれど。

ねえ、うんこしてる?
便秘とかになってないよね?
亀に便秘はあるのか?
体調はどうなんだ、ミチェ。

今日は、一日一緒にいようね。

20
8月

たおやかなひと。

思慮深くて懐が深い。
生きていることを楽しんでいる姿勢。
でもユーモアもあって、怒るときはきちんと怒る。
静かにゆっくり話すひと。

いつも話していると、
おおげさなようなんだけど、
ほんとに、
なんだか許されるような、
その懐に入ってしまっているような気持ちになる。
なので、彼女の考えていることを聴くのも、自分のことを聴いてもらうのもすき。

実は私の弟と同じ誕生日。
関係ないんだろうけど、たしかに弟にも、こういう不思議なやわらかい雰囲気はある。
だから私は弟と話すのもすき。

彼女とはそんなに長い付き合いでも、ぴったりくっついてしまうような仲良しというわけでもないんだけど。
でもちょうどいい距離で。
心地いい。

なんだか、うつくしい女性だなあと思う。
ここ何年か付き合っている友達が、ちょっとクレイジーな人ばかりだから、余計に新鮮なのかもしれない。
ウフフ。

16
8月

世界の終わり。

オオヴァ先生が今日こんなことを言った。
「地球の命はあと50年なんだって」

二人して殺伐とした想像をしてはプルプルした。
「いやだねえ。でもこの暑さだったら50年後はどうなるんだろう」

モヒカンでマッチョな人がこん棒を持ってハーレーにまたがり、食料とか奪っていくんです。
我々は老人だから、非力ながらも荒廃した大地に粟やらひえやらを必死で作るんです。
みたいな。

「じゃあさ、タカミン。明日世界が終わるとしたら何が食べたい?」
オオヴァ先生が言った。

彼女が席を立っているわずかな間に、ちらちらといろんな、豪勢なものが浮かんだ。
でもすぐに決まった。

「おばあちゃんの作ったおこわが食べたいです」

そう伝えると彼女はじわっと笑って、席に着きながら
「いいね」
と言った。
おばあちゃんのおこわは、昔から大好きで、でももう長いこと食べていない。
やっぱりごはんとお味噌汁がいいよね、と話して、今日が終わる。

うちに帰ると実家から荷物が届いた。
野菜だ野菜だー!
と箱を開けると。

野菜と一緒に、おばあちゃんのおこわが入っていた。

・・・・・・わー!!!!!

まさかおこわが入っているとは思いもよらなくて。
実家に電話。
今日の話を、母に少し興奮気味に話す。

「ねえ、だから明日、世界が終わるかもしれないよ」
私がそう言うと母は
「明日には、まだ終わりゃーせまー(終わらないでしょー)」
と言ってフフフと笑った。

そうか。
明日はまだ、世界は終わらないのか。
おばあちゃんによろしく!と電話を切る。

もったいなくて、でも食べたくて、おこわを少しつまんだ。

やっぱり美味しかった。
やさしい味だった。
おばあちゃんが作ってくれたんだ。

明日の朝、食べようっと。
ああ。
なんか幸せ。

世界の終わりの前は、こんなのがいい。
そう思った。

13
8月

トランキライザー。

いつもは昆布茶。

休日はチンタオ。

とあることで長期戦中。
しかし、それもまた終わる予感。
言葉にすると現実にぐっと近くなることは知っているので。
そろそろそんなんでいいかな、と思う。

それまでよろしく。
昆布茶とチンタオよ。

7
8月

乱暴者は5秒待て。

高校のときからすでに下宿生活をしていたが。
大学に入る年に初めてひとりになった。

そのときの母のくれた手紙に
「物にはやさしくあたること」
と注意書きのような、もう懇願のような一文があった。

そのとき、何も言い返せなかった。
よりによって、これを書いてくるか母よ。
でも、そう。
私は乱暴者。

壊しやすい。
汚しやすい。
破きやすい。

おい!そろってるな!
いかんぞ、君。

たとえ万物万人に乱暴極まりなくても、ミチェルにだけはやさしくしなくちゃ。
・・・・でもきっとやさしさ基準が乱暴なのかも。
うーん。

焦ったり、単に豪快だったりとさまざまな要因が考えられますが。

5秒待て、タカミくん。
それから行動してごらん。
足も、もつれにくいぜ。

・・・・・。
やや!
本当だ!
一歩大人になったね。
いやー今更だけど、常に学習・修正していかないとね。

おかあさんがきっと呆れ半分で喜んでくれるよ。

6
8月

ちいさく「キュ」。

夜中。
いつもどおり亀のミチェルが暴れていた。
またカルシウムの石を飲んでいたらどうしよう。

ミチェルの歩き回る音が聞こえる。

カシャ カシャ

カシャ カシャ 

カシャ カシャ  「キュ」

カシャ カシャ      「キュ」       「キュ」

・・・・・・・「キュ」?

これは。

まさか、ミチェル。

ないてるの?

ないてるの、ミチェル?
なんて言いたいのミチェル?

かすかに鼻をならすように、ようやく聞き取れる、はじめてのミチェルの声。

1
8月

ハーピー。

「ハーピーのことを考えると、君を思い出します」

そう言われた。

・・・・ハーピーってあれ?
顔から胸が女性で、胸から足までが鳥の人?
架空の生物?
なんでまた?

「さあ。わからないけど」

君・・・・ハーピーのこと考えたりしとるんか?
メルヘンじゃの。

私の見たベルギーアニメでは。
食べ物から椅子から人まで、なんでも食べてしまったよ、ハーピーは。