切絵とそのお仕事
FLYER
私の切絵の特徴は少し立体的な組み立てになるよう紙を重ねて製作しており、色彩があり、影を造ります。
その魅力は2次元のままでも3次元でもない2.5次元のような独特の存在感です。
もちろん実物の方が迫りくるような迫力を感じていただけますが、その不思議な存在感を活かして舞台のフライヤー制作をコンスタントに行っています。
切絵以外の素材も自身で製作することが多く、工作作業も大好きです。
撮影手配とPhotoshopでのとても簡単なレタッチや色調補正を少々、またllustratorでは入稿データまで作成できるようになりました。
以下の過去制作物は「一枚絵の力」がメインでの制作のため、今後は学んだ「デザイン」「視認性」などが活かせると実感しています。
舞台フライヤー抜粋
◆演人の夜「僕と私の奇妙な文通-演人的短編集-」
2022年制作
使用ソフト:Photoshop/llustrator
美しく、逢魔が刻のようなイメージでというご希望でデザインし制作しました。
文字情報が非常に多いため、
レイアウトや視認性をなるべく上げるよう工夫しています。
キャストの方のモチベーションが上がるよう、出演者名をわかりやすい配置にしています。
◆ボタタナエラー「くらイよるサ」
2022年制作
使用ソフト:Photoshop/llustrator
表は全くわけのわからない、今までにあまりない気持ち悪さのあるもの、情報面である裏をシンプルで分かりやすくしたいというご希望で苦心してデザインを考え、制作しました。
表の意味がわからない状態から裏面は目にすっきりと入ってくるような配色とフォントにし、仕切り線を入れてレイアウトしました。
◆ボタタナエラー「ちきゅうがいっぱい」
2020年制作
使用ソフト:Photoshop/llustrator
menuの配達員を劇団名にして必ず入れてほしいとのご希望でデザインし制作しました。
切絵のアイテムを取り除いたり加えたりして撮影し、文字情報が見やすいように裏面は表面と少し変えたデータを使用。
しっかり余白をつくり、文字情報が見やすくなるよう工夫しました。
◆演人の夜「イイヒト ワルイヒト」
2019年制作
使用ソフト:Photoshop/llustrator
実際にあった殺人事件や犯人の人間性をモチーフにした物語でした。
事件や犯人の思考が螺旋階段のように入り組んでいるイメージで制作しました。
背景は紙粘土と塗料で製作しています。
あらすじが長いため、キャスト名を表に配置できるよう素材を撮影し、レイアウトを調整しました。
余談① 切絵オーダー作品
データのみのお渡しや切絵そのもののオーダー抜粋
余談② 切絵ワークショップ・個展
切絵をやってみたい、モノづくりを体験したいというご希望をいただき、ワークショップを開いたり、
最近は行えていませんが個展を開いたりしています。
切絵ワークショップの様子抜粋(2013~)
※生徒さんの写真は掲載許可をいただいているものです。
個展抜粋(2017)
同じ建物内で同じタイトルの舞台が行われるというコラボレーションの試みでした。