父のあそび。
久々に。 サワガニの素揚げを食べる機会があった。
サワガニといえば、子供のころに父と弟妹、イトコ達と山に摂りに行ったものだ。
父が容赦なく素揚げした、香ばしいオヤツというところかな。
そんなことを考えながら食べたサワガニは、思い出より、めちゃくちゃ美味しかった。
そういえば、ウナギ屋さんで食べた、苦手なはずのウナギも美味しかった。
父の味って、やっぱり荒々しいんだわ。笑。
ウナギを豪快にさばくのも父。 魚の浮き袋をもらって、小川でフヨフヨたなびかせた思い出。
逆上がりが上手になりたいと言ったら、庭に鉄棒を作ってくれたのも父。 誰も見ていないところでなら、逆上がりができた思い出。
手作りソリの先端に、スキーの先を装備したハンドルをつけてくれたのも父。 ハンドルが全く利かなかった思い出。
夏休みの工作について相談したら、全部自分で作ってしまったのも父。 そのまま提出した思い出。
クリスマスに、山から一本何かの木(・・・杉?)を切り倒してきたのも父。 皆で飾りを付けたツリーが美しかった思い出。
その要領でここ数年、庭の素敵な木々を適当に切って失敗した父(軽く、自分でもやれるんじゃないか?と思っていたに違いない)。
父の遊びであり、子供を喜ばせるためであり、あれらはイベントだったなあとよく思う。 まあ、豪快というか乱暴というかやんちゃというか利かん坊というか・・・もういいか。
今も孫のために、どこからかいきなり古い遊具を調達してきて、裏庭にドゴンと置いたりする。
そういうひと。